『搾取される若者たち』
搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書)
- 作者: 阿部真大
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 新書
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【評価】 ★★★★
【紹介】
バイク便ライダーという仕事に焦点を当て、労働問題を論じている本である。なぜ、不安定雇用の立場に甘んじるのか、なぜ危険な仕事を続けるのか。それは、自己実現を目指す若者たちが、職場のトリックによってワーカホリックになっていくためであると著者は説く。
【感想】
著者は、バイク便ライダーのアルバイトの調査から、ライダー達がどのようにしてこの仕事にハマっていくのかを書いている。
おそらく、このハマるというが著者のテーマであるのだろう。他の著書においても合コン、介護と分野は異なるが、ハマって抜け出せない人達の姿を描いているからだ。
特に、統一されたユニフォームの効用や「隠居」ライダー(事故にあった歩合制のライダー)が排除されいく構造などは非常に興味深い。
しかし、もう少し労働問題について理論的な背景が欲しいと思う。