伽藍の堂

読書の記録が中心です。たまに音楽や映画などの話も書きます。

『希望格差社会』

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

【評価】 ★★★★

【紹介】

 経済的な格差だけでなく希望の格差が日本で広がっているという話。ここで言う希望とは「努力すれば報われるという実感」のことである。著者は1998年以降、その格差が急速に広まったと指摘する。なるほどと思うことも多い。しかし、ペシミスティックな感情を過度にあおっていると思うような部分もある。