伽藍の堂

読書の記録が中心です。たまに音楽や映画などの話も書きます。

『読書力』

読書力 (岩波新書)

読書力 (岩波新書)

【評価】 ★★★

【紹介】

 本書の主張は明確だ。本を読むことは役に立つ、というものである。第一章では読書が自己形成に役立つことを、第三章ではコミュニケーション力を養成する、というものである。そして、第二章では、読書のテクニックを紹介している。
 私は読書が好きだが、上記のような力が身についたとは思えない。つまり、著者とは異なる読書観を持っている。しかし、著者の読書をスポーツとして捉える視点は面白い。特に「本は知能指数で読むものではない」というくだりには勇気づけられる。