哲学用語辞典による学習のすすめ
言葉の知識、特に専門用語の知識を増やすことは何の役に立つだろうか?
下手に使えばただの知識自慢になってしまう。専門用語、特に抽象的な言葉を知っていたとしても何かが出来るような技術が身につくわけではない。つまり、今すぐ役立つようなものではない。しかし、抽象的な用語を知ることは物事の見方や考え方を身に着けるうえで役立つのだ。それは、一朝一夕では身につかず、習慣化することで身につくものである。用語を学ぶことはその第一歩である。
- 作者: 小川仁志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/11/03
- メディア: 文庫
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弁証法や形而上学など日常生活では触れることのない哲学用語をわかりやすく解説した作品である。非常にザックリと書かれているのでわかりやすい反面少し物足りない側面もある。これはコンセプトが超訳であるのでしかないかもしれない。PHP文庫なのでサラリーマンや主婦向けのものであるだろう。しかし、一番おすすめしたいのは現代文の成績に伸び悩んでいる高校生であろう。特に1年、2年生に手に取ってもらいたい。
- 作者: 吉岡友治
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/07/14
- メディア: 新書
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〇〇主義、つまり考え方のグループについて解説した本である。世の中において明確に正しいことはない。しかし、物事についてどのような考え方、態度をとるのかを知るうえで役立つものである。小論文を教えている著者らしく、類似・対立などの関係を使って説明されているのでわかりやすい。
高校生のための評論文キーワード100 (ちくま新書(542))
- 作者: 中山元
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/06/06
- メディア: 新書
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タイトルに少し偽りありではないかと思う。今どきの高校生にとっては少しハードルが高いだろう。とはいえ、質は高く内容は非常に濃い。用語が誕生した背景についても詳しく触れられているため面白く読める。少し難点を言うならば、上下二段に分かれているので字が小さく少し読みにくいことである。これだけの内容であるならば、もう少し分厚くても一段にして欲しかった。