『渇き。』を観た
『渇き。』を観た。
渇き。 プレミアム・エディション(2枚組+サントラCD付)[数量限定] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ギャガ
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: Blu-ray
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原作は読んでいない。そのため比較はできない。
時系列や視点がころころと入れ替わる映画である。
クラスメイトの男の子の視点と加奈子の父親の視点である。
キャッチコピーは『愛する娘はバケモノでした』というものである。
加奈子は、聡明な優等生の美少女であり、誰からも人気がある。
しかし、その本性は悪魔的である。
その悪魔的な少女を追う物語である。
物語の序盤で失踪した加奈子の部屋を父親が探るシーンがある。
ここでは、いくつかの文学作品が本棚にある。その中に
「ドリアングレイの肖像」が置いてある。ここに加奈子の2面性が
象徴されている。
しかし、キャッチコピーのわりには父親が娘を愛しているように思えない。
良い感じにクズ人間である。ただ、父親が虐待的な行為をしたから「加奈子が
悪魔的になった」というトラウマというか原因のように思うのはミスリード
だろう。
むしろ、父親と同じく「大切なものを壊さずにはいられない」本質を抱えているのだと思う。