「日本語作文術」
- 作者: 野内良三
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 新書
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【評価】 ★★★★★
仕事用
【紹介】
本書の目標は、達意の文章である。つまり、意図を正確に伝えられるようにすることである。そのために、文章を読みやすく、わかりやすく、説得力のある形にする技法を説明している。
本書で紹介される技法は、大きく三つに分かれている。一つ目は、短文の作り方である。二つ目は、段落構成の作り方である。三つ目は、論証の作り方である。
【名言】
「パッチワーク的文章術」
【感想】
著者の言う「国語教育はもっと技術的、実用的であるべき」という意見には賛成する。
私は、様々な文章作成術の本を読んだ。しかし、文法の話が中心であったり、論理学の説明がほとんどであったりした。そのため、実際に書くときに参考にならないものが多かった。しかし、本書は短文、段落、論証の三つをきちんと網羅している。また、著者が「型」を重視することもあり、定型表現のリストが充実している。これは他に類を見ないものである。文章作成の入門として有益な一冊である。