「超読解力」
- 作者: 三上直之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/21
- メディア: 単行本
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【評価】 ★★★★★
仕事用
【紹介】
論説文を読解する方法が書かれている本である。
「対立」「並列」「同内容」という技法により、文章の論理展開を説明している。また、それを含めて論説文を読むための10のテクニックを紹介している。例えば、接続詞、指示語、定義の見極め方などである。これらは大学受験までに習う国語の基本的な技術である。本書ではさらに要約の効用や背景知識の必要性も説いている。
【名言】
「バランスの取れた先入観を持って読む」(p21)
【感想】
著者は読解には三つの力が必要だと述べる。
①語彙や文法などの一般的な日本語の知識
②文章を構造的に理解するための論理的思考力
③文章の内容についての背景知識
全くその通りだと思う。本書は大人を対象としているので参考書のコーナーでは扱っていない。しかし、現代文の参考書としても十分に活用できるないようになっている。続編として「文書の書き方」を中心とした本も著者に書いてもらいたい。
また、余談であるが、レトリックに関する小話が面白かった。