「多読術」
- 作者: 松岡正剛
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/04/08
- メディア: 新書
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【評価】 ★★★★
【紹介】
インタビュー形式による著者の読書論である。著者の生い立ちや読書体験から読書術にいたるまで幅広く紹介されている。二度読むことの効用や辞典を用意すること、読書を気軽に考えることなど心構えから具体的なコツにいたるまで紹介されている。また、本を読むときのマーキングや本から別の本へのマッピングなどの多読へいたる方法も説明されている。
【名言】
「読書は複合行為である」
【感想】
読書術としてはオーソドックスであると思う。「鳥瞰力と微視力」やマーキングの意味、またキーブックから別の本へのマッピングなどは斎藤孝なども言及していることである。こちらはあちらと違って押し付けがましくは無いが(笑)
私が本書で面白いと思ったのは、読書文化論である。読書の歴史も「音読社会から黙読社会になった」という指摘は大変興味深い。また、「ブッククラブ」がないという指摘も興味深かった。でも現実的にプレゼントに本を選ぶのは難しいと思う(笑)
多読家の読書論を読んで、読書は系譜だなあと毎回思う。