『難解な本を読む技術』
- 作者: 高田明典
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/05/15
- メディア: 新書
- 購入: 9人 クリック: 83回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
【評価】 ★★★★
【紹介】
本書は二部構成になっている。一部は、タイトル通り、本の読み方についてである。二部は、その方法を活かしたノートの実例と現代思想の解説である。
本書は、現代思想などの難解な本を精読する技術を述べたものである。本が「わからない」と感じるときは、なぜか理解できないのか理由を考えるべきだと述べている。つまり、「用語」か「論理関係」か「問題」か、どれの理解が不十分であるのかを考える必要があるというのだ。
【名言】
「全ての学問は、未来をつむぐために存在している」
【感想】
世の中に「わかりにくい本」というのは多数存在する。この本はそれらが「なぜ難解であるのか」を解説している。その点が良かった。概念が難しいということは理解していた。しかし、そもそも著者の意見が隠蔽されているタイプの本がある、ということは盲点だった。