『学歴分断社会』
- 作者: 吉川徹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/03
- メディア: 新書
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【評価】 ★★★★
仕事用
【紹介】
日本では、大学の定員の数と高校3年生の人口はほぼ同数である。これが「大学全入時代」である。しかし、大学進学の希望者は同世代のほぼ50%である。この半数は大学へ行けないのではなく、行かないのである。この大卒層と非大卒層を分ける線を「学歴分断線」である。この分断線が様々なものに影響を及ぼしていると著者は述べる。また、著者はこの状況が今後も続くという。これが著者の言う「学歴分断社会」である。
【感想】
学歴社会の問題を述べているものだ。一般的にこの手の本はブランド大卒かそうでないかで分かられているものが多いが、そうではなく高卒か大卒かというところに焦点を当ててる。内容自体は苅谷剛彦や山田昌弘が述べていることとあまり変わらない、私が面白いと思ったのは政党支持層の学歴差や学校へのクレイムも親の学歴によって種類が異なるという点である。
今の職場(教育)も保護者のプロフィールを記入する欄を設けて進路指導の資料にすればもう少しスムーズになると思った。