伽藍の堂

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『大学入試の戦後史』

大学入試の戦後史―受験地獄から全入時代へ (中公新書ラクレ)

大学入試の戦後史―受験地獄から全入時代へ (中公新書ラクレ)

【感想】

 戦後の大学入試について論じたものである。偏差値の推移などではなく、入試の制度についてである。主にAO入試や小論文の導入について詳しく述べられている。慶応大学の小論文入試には読解力と表現力が求められる。それに対して、早稲田大学では自由な発想や個性的な表現力を見ようとするようだ。同じ小論文入試でも大学によって求める人材が異なることがわかり、その点は興味深い。