2月13日の話 酸欠少女さユり 吉祥寺路上ライブ『ネバーランド』を聞く
少し時間が経ってしまったが、路上ライブの話。
2月6日のライブでファンになったさユりの路上ライブに行く。
仕事終了後、吉祥寺へ移動。
2月半ば、夜9時、屋外。死ぬほど寒い。
路上ライブなんて本当にやるのだろうか。ツイッターないし場所がわからなかったらムダ足ではないか。
という不安もあったが無事に見ることが出来た。
一言で表現すると『祈りの時間』であった。
寒い中、数2、30人が集まり静かにさユりの歌を聞いていた。
アイドルグループのようにダンスなどもない。バンドのように様々な楽器の演奏があるわけでもない。
路上ライブの規制が厳しいのか、マイクさえない。声とギターのみである。
その演奏を静かにみんなで聞いていた。
私のイメージでしかないが、礼拝に参加したようだった。
さユりが「つらいことはありますか?私はたくさんあります」と言って演奏したことが印象的だった。
もちろん、私にもつらいことはある。他の人も同様だろう。そんな「つらい気持ち」をふわっと空に解き放つような歌だった。
その場にいたみんなは音楽を楽しみに来ていたのだろう。しかし、娯楽や暇潰しとは異なる、切実さがそこにあった。
ちなみに曲のリクエストがあったので、私は『ネバーランド』を歌って欲しいと頼んだ。
この曲
後日談。次の日、朝食を食べながら思い出したら、涙がゴポっと零れてきて、自分でも驚いた。
しかし、本当に哲学的というか不思議な体験であった。
この感覚、経験と向き合うことは自分にとってとても大きな意味があるような気がする。