伽藍の堂

読書の記録が中心です。たまに音楽や映画などの話も書きます。

3月1日 酸欠少女さユり初ワンマンライブ「夜明けの支度」に行く

少し遅れてしまったが、ライブレポートを書く。

3月1日に酸欠少女さユりの初ワンマンライブ「夜明けの支度」に行く。
場所は、渋谷、TUTAYA O-NEST

 演奏は、アンコールで披露した新曲も含めて全部で15曲あった。
今までのライブにはない曲やカバー曲なども含まれていた。
全般的に明るくノリノリという感じの曲ではない。

しかし、覚悟を感じさせる歌だった、「夜明け」といっても、
ただ時が過ぎ朝を待つのではない。まさに彼女が1月前のMCで語
ったように「過去を過去にする」ためのスタートを切るようなライ
ブだった。

 また、曲の中でいくつかスクリーンに歌詞が流れる演出があった。
これは、演奏や歌の世界観に引き込まれる良い演出だと思う。

るーららるーらーるららるーらー

るーららるーらーるららるーらー

  • さゆり
  • J-Pop
  • ¥150
昔のバージョン。文字が本当にぐるっと回る。

 もう1つ。彼女は、MCが面白い。本人的には口下手らしく、さらさら
と話すことはあまりない。その分「え?何?」と聞いている方は耳を傾け
るのだ。
 そんな彼女が、終わりの時に強く訴えていたことある。
「みんな、生きていて下さい。今日で最後でも、元気でなくてもいいから
とにかく、どこかで生きていて下さい」
客」に対しては「次もまた来てください」と一般的には言うだろう。

しかし、なぜ?こんな言葉を?と少し考えた。

死なないでいる理由 (角川文庫)

死なないでいる理由 (角川文庫)

この生きにくい時代の死なないでいることの理由として、肉親ひいては、
人間の絆を挙げたりしながら

この本であるように身体的な世話ではないが、存在を願われることが
「死なないでいる理由」につながることを多分、鋭い感受性や経験から
到達したんだろうな、と考えた。


 演奏後、物販で初めて会話をする。
さユりが「ライブ前に好きな音楽をかける」と言っていた。
で、演奏が始まる直前に岩井俊二の『リリィ・シュシュのすべて』で
使用されていた曲が流れていた。そのことから、初めて見た時のこの
映画を思い出したことを伝えた。緊張していたので、言いたいことが
頭から飛んだけど、映画の印象的なシーンの話ができたのはよかったな。


※後日談

ライブ会場までの道のりが『ちよこれいと』の歌とともにPVになった


酸欠少女さユり/ちよこれいと(オリジナル) - YouTube