「国語脳ドリル 作文王」
国語脳ドリル作文王トップレベル (学研頭のいい子を育てるドリルシリーズ)
- 作者: 工藤順一,国語専科教室
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2008/12/17
- メディア: 単行本
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【評価】 ★★★★★
仕事用
【紹介】
書くことによって考える力を養成するためのドリルである。
パラグラフの構成、要約の仕方、ロジックの作り方として三角モデルが紹介されている。
【感想】
もっと評価されるべき一冊。
小学生を対象にした教材である。しかし、パラグラフライティングとパラグライフリーディングの基本が簡潔に学べる。
受験の現代文やセンター試験の国語である程度の点数をとっていてもこうした基本を知らない大学生や専門学校生は意外に多いと思う。そのぐらいの年齢になって初めてパラグラフの構成を学ぶのだが、この教材はそれを小学生向けにわかりやすく書かれている。
また、本書が重要視しているのは論理である。段落の捉え方作り方だけでなく、トゥルーミンの三角モデルも述べられている。これを小学生向けの教材に掲載するのはすごいと思う。国語という科目よりもPISA型の問題に対応している。しいて言えば、論拠についての説明や具体例をもう少し詳しくしてほしかった。
仕事では、頭の体操感覚で中学生や高校生にも使うことがある。シリーズになっていて、観察の練習であるプライマリーと分類と比較の練習であるスタンダードもある。しかし、ほとんどが問題演習なのでこれ一冊で十分である。