『高校生のための論理思考トレーニング』
- 作者: 横山雅彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
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【評価】 ★★★
【紹介】
英語と国語の比較を通して、議論の方法を学ぶための本である。文化の違い、国語が誕生した経緯、議論の読み方、議論の作り方などについて述べられている。
【感想】
イマイチ。「高校生のための」とある通り、平易に書かれているのだが、散漫な印象がぬぐえない。
日本人がなぜ議論がヘタかなど、現状や文化の比較に三分の一以上の紙面を使っていることが原因だろう。「ハラ芸はよくない」「身体知を取り戻そう」など、様々な内容に及んでいるためである。
しかし、肝心の「ロジカルトレーニング」の部分は悪くはない。しかし、「基礎理論編」と「アウトプット編」の二つに分かれているが、分量が少ない。それぞれで一冊出しても良い内容である。
もっとも「論理的な思考を教えるなら英語で、ハラ芸などの日本古来のやりとりは国語で教えるべき」という英語教師ならではの提言は興味深かった